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クックパッドが解散する日

クックパッドの決算発表で発見しました。

 大げさなタイトルですみません。クックパッド株式会社(cookpad)の2020年12月期決算が発表されていました。決算説明会資料に解散について書いてあり、他では見ませんので取り上げてみました。

∞∞∞∞∞∞∞∞【目次】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

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1.ミッションと解散について

・【定款第2条1項】当会社は、「毎日の料理を楽しみにする」ために存在し、これをミッションとする。

・【定款第2条2項】世界中のすべての家庭において、毎日の料理が楽しみになった時、当会社は解散する。 (出所:2020年12月期決算説明会資料)

 

2.意思を明確にする希少な会社 

 定款変更は2018年2月に取締役会で決議し、同年3月の株主総会で承認されています。以前から合ったものを変更ではなく、1項と2項は新設しており、あるべき姿を明確にしています。

「定性的でよくわからない」「計測できない」「解散する気はない」といった事を仰る方もいるかもしれませんが、それは大人のご理解をしましょう。誰だって夢や希望を語り、「頑張ります」「責任もって取り組みます」といった事は言います。それを定款で規定している分、より意思と目的をはっきりさせたのではないでしょうか。HP等でミッションや存在意義を掲げている企業がほとんどで定款で規定している企業はごく少数です。

 

3.評価されるのか

定款に書いてあるだけで投資家や市場から評価されることは一切ありませんが、会社が目指している姿を明示することは将来性(成長性)や事業戦略を判断する際の目安になります。形はどうであれこのように明確に意思表示をすることは意味があると思います。

 

4.決算内容 

コロナの影響でクックパッドのユーザーは増えたと思っていたのですが、収益にはつながっていないようです。前期比で減収、営業利益も減益、プレミアム会員数は微増(前198.9万人→当200.8万人・0.95%増)、国内プレミアム会員売上は微減(73.8億円→73.2億円)となっています。4Qに広告売上を伸ばして、前期並みの売上を維持した形です。

5.気になること(こちらも実は重要)

2020年12月期から決算発表の資料形式を変更したのも気になります。1Q~3Qと本決算が同じ内容(構成)であり、当年度の実績と前年度の比較(要因分析)、来期以降の戦略(成長戦略)などの情報が少ないような気がします。

2019年12月期

・全28ページで年度で比較した売上収益や販管費の推移

クックパッド平均利用者数、新規事業の取り組み事例等々の紹介

2020年12月期

・全26ページのうち11ページがミッションとビジョン、本決算の内容は10ページ

・年度比較で実績で説明をしているページがほとんどなく、四半期ごとのみ

 

6.今後に期待します。

2017年からの10年間を投資フェーズとして将来の成長に向けて基盤を作る時期にされていますので、ぜひその進捗状況や戦略も教えてほしいです。P/Lよりもキャッシュ残高水準を重視する戦略ですが、残念ながら当期はキャッシュ純減でした。株価も上場以降右肩下がりが続いています。「毎日の料理を楽しみにする」の実現のために、ワクワクする会社(情報開示)になることを期待しています。

 

(個人的な解釈で勝手に意見を書いているだけです、間違いがあれば教えてください。)

Ulletのデータは当期が未反映でしたので省略しています。 

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(普段料理をほどんどしませんのでプレミアム会員ではありませんが、作る際は参考にさせていただきます。)

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